专利摘要:
本発明はイベント表の可逆的符号化用の方法及び装置に、可変長符号化表のダイナミックなマッチングを提供する。最も確率の高いイベントが最短のコードを割り当てられるべきであり、それぞれのイベントは付随する発生確率が減じる程、増加するコード長さを有すべきである。本発明は、イベント表の確率分布がビデオシーケンスの種々の部分を通じて静止していないことを斟酌する。イベントが発生する各度に、このイベントは該イベント表内で1位置だけ上に上げられる。本発明はイベント確率と可変長符号化コード語の間のより良いマッチングを得るために、イベント表をダイナミックに順序替えすることによりデジタルの圧縮されたビデオのより効率的な符号化に帰着する。これは、静的な可変長符号化が得られる期待した条件と1時的に又は絶えず異なる輝度及びカラー条件でビデオを符号化する時、特に有用である。
公开号:JP2011507450A
申请号:JP2010539342
申请日:2008-12-19
公开日:2011-03-03
发明作者:ビヨンテガールド,ギスレ;フルドセス,アリルド
申请人:タンドベルク・テレコム・エイ・エス;
IPC主号:H04N7-26
专利说明:

[0001] 本発明は、ビデオ圧縮システムのビデオデータの可変長コード(VLC)化に関する。]
背景技術

[0002] 実時間での動画の伝送は、例えばビデオ会議、ネット会議、テレビ放送及びビデオ電話通信の様な幾つかの応用品で使われる。]
[0003] しかしながら、デジタルビデオは画像内の各画素を8ビット(1バイト)で表すことにより記述されるのが典型的なので、動画の表現は大量の情報を要する。この様な未圧縮ビデオデータは多量のビット容量に帰着し、従来の通信ネットワーク及び伝送ライン上では限られたバンド幅のために実時間で転送され得ない。]
[0004] かくして、実時間ビデオ伝送を可能にすることは高度のデータ圧縮を要する。しかしながら、データ圧縮は画像品質との妥協である。従って、バンド幅が限定されたデータ接続網上での高品質のビデオの実時間伝送を可能にする圧縮技術を開発するために多大の努力が払われて来た。]
[0005] ビデオ圧縮システムでは、主な目標はビデオ情報を出来るだけ少ない容量で表すことである。容量は、定常値としてか、又はビット/時間単位としてか、何れかの、ビットで規定される。どちらの場合も、主な目標はビット数を減じることである。]
[0006] 多くのビデオ圧縮標準が何年にも亘り開発されて来た。多くのそれらの方法は、ISO(国際標準化機構)又はITU(国際電気通信連合)により標準化されている。更に、多くの他の特許所有された方法が開発されて来た。該主な標準方法は、ITUのH.261,H.262,H.263,H.264であり、ISOのMPEG1,MPEG2,MPEG4/AVCである。]
[0007] これらの標準の符号化過程の最初のステップは画像を画素の正方形ブロック、例えば16×16又は8×8画素に分けることである。これはクロミナンス情報のみならず、ルミナンス情報についても行われる。]
[0008] 次の予測過程は、伝送されるべきビデオシーケンスの各画像に必要なビット量を顕著に減じる。それはそのシーケンスの部分の、該シーケンスの他の部分との類似性を利用し、該ブロック内の画素について予測を作る。これは既に符号化され/復号化された画像の画素に基づく(相互予測と呼ばれる)か、又は同じ画像内の既に符号化され/復号化された画素に基づく(内部予測と呼ばれる)。該予測は動きを表すベクトルに主として基づく。]
[0009] 予測部部分は共に符号化器及び復号化器に既知であるので、差のみが伝送されればよい。この差はその表現用に遙かに少ない容量しか要しないのが典型的である。符号化されるべき画素と該予測される画素の間の差は残差と呼ばれることが多い。]
[0010] データのブロック(例えば、4×4画素)として表される該残差はなお内部相関を含む。これを利用する公知の方法は2次元ブロック変換を行うことである。H.263では8×8離散コサイン変換(DCT)が使われるが、H.264はN×N(ここで、Nは4又は8であってもよい)整数型変換を使う。これはN×N画素をN×N変換係数に変換するが、該変換係数は画素表現より少ないビットにより表されるのが通常である。内部相関を有する画素のN×N配列の変換は恐らく、元の4×4画素ブロックより遙かに少ない非ゼ
ロ値を有する変換係数の4×4ブロックに帰着する。]
[0011] 該変換係数の直接表現は、多くの応用ではなお余りにコスト高である。該データ表現の更に進んだ削減用に量子化過程が行われる。従って、該変換係数は量子化を経る。量子化の簡易版はパラメーター値を或る数で割ることであり、もっと少ないビットで表されるより小さい数に帰着する。これはビット発生と再生画像品質とを制御する主要ツールである。この量子化過程は、該再生ビデオシーケンスが非圧縮シーケンスと幾分異なることを、結果として有することが述べられるべきである。この現象は“非可逆符号化”と呼ばれる。これは、再生画像が典型的に元の画像より低い品質を有することを意味する。量子化過程からの出力は整数であり、それは元の変換係数を正しくは表さない。これらの整数は、サイド情報を表す整数と一緒に、可逆化される仕方で符号化され、復号化器へ伝送される。]
[0012] 最後に、該2次元変換係数データの1次元セットのデータへのいわゆる走査が行われ、該1次元セットは更にエントロピー符号化スキームに依り変換される。エントロピー符号化は該量子化された変換係数の可逆化された表現を意味する。]
[0013] 上記過程は符号化器用の自然な順序でリスト化されている。復号化器は或る程度、該操作を反対の順序で行い、変換の代わりに逆変換、量子化の代わりに脱量子化の様な、“逆の”操作を行う。]
[0014] 従来、可逆的符号化は量子化された変換係数のエントロピー符号化用と、動きベクトル、符号化モード及び符号化されたブロックパターン(CBP)の様なサイド情報の符号化用と、に使われている。“イベント”のセットはイベント表で規定されるのが典型的である。次いで、可変長コード(VLC)のコード表が規定され、各イベントは該可変長コード(VLC)表内のコードと結合される。下記は符号化されるべきイベント表の或る例である。]
[0015] 典型的に、動きベクトル成分は水平及び垂直成分である。この様な成分の1つのみを考え、その値は正又は負の整数である、と仮定する。最も確率の高い値は0である。次いで、下降する確率を有する±1,±2,±3他が続く。ベクトル値と符号値の良い組み合わせは下記となる。

・・ ・・
−3 00110
−2 00100
−1 010
0 1
1 011
2 00101
3 00111
・・ ・・]
[0016] 最適解用には、最高確率のイベントは最短コードを有すべきである。特に、ビットのコード長さはそのイベントのエントロピーに等しくあるべきであり、すなわち
Code_length=−log2(probability_of_event).従って、もし..−3,−2,−1,0,1,2,3,..の確率が1/32,1/32,1/8,1/2,1/8,1/32,1/32他であるなら、上記可変長コード(VLC)は最適である。]
[0017] 可変長コード(VLC)表で典型的に符号化されるもう1種のサイド情報は、CBP(符号化されたブロックパターン)である。マクロブロック内の4つの8×8ルミナンスブロック及び2つの並置された8×8クロミナンスブロックのどれが非ゼロ係数を有するか、否かを可変長コード(VLC)に依り合図することが有利となる。従って、26=64の起こり得るイベントを有するイベント表が規定される。該64のイベントの確率にマッチする対応した可変長コード(VLC)表が規定される。]
[0018] 該量子化された変換係数は又可逆的可変長コード(VLC)により符号化される。該変換係数を効率的に符号化する多くの方法がある。これは種々のイベント表と、付随する可変長コード(VLC)に導く。従来、ブロック内の量子化された変換係数はブロック内の非ゼロ変換係数の数と、ブロック内の最後の非ゼロ変換係数の位置と、そして変換係数の現実のサイズと、により表される。これらの情報の組み合わせは、次いで可変長コード(VLC)表内の規定されたイベントを創る。例えば、組み合わされたイベントは該最後の非ゼロの位置と、該最後の係数のサイズが1に等しいか或いは1より大きいか、の両者を示すよう符号化される。他の組み合わせが使用されてもよいが、基本はなお、イベントの尤度に基づき求められるビット数を最小化する組み合わせと対応する可変長コード(VLC)表を選択することである。]
[0019] これは、符号化されるべきデータが下にある統計と合理的に旨く適合する限りでは、低ビット使用に帰着する。反対の、非常に典型的でないデータが符号化されるべき場合は、ビットの使用が非常に多くてもよい。符号化されるべきデータが“正規”の統計に適合するのに失敗した状況では、大きなビット数で表される発生事はもっと頻繁になるであろう。これは、ビデオ画像が取り込まれる環境内の急激な、そして持続する輝度変化に於ける状況である。これは符号化/復号化される画像の質を悪化させ、何故ならば該符号化過程は、長いコードの語の頻繁な発生に適合するため、量子化間隔を自動的に調整するからである。]
[0020] 本発明の目的は符号化手順でのビデオ画像のマクロブロックに関するビデオデータを表す方法と装置を提供することである。]
[0021] もう1つの目的は復号化手順でのビデオ画像のマクロブロックに関する符号を解釈する方法と装置を提供することである。]
[0022] 該方法と装置は附属する請求項で表明される。]
図面の簡単な説明

[0023] 本発明をより容易に理解可能にするために、下記論議は附属する図面を参照する。
従来の符号化手順で種々の処理過程を示すブロック線図である。
ビデオデータを表す方法の原理を図解するフローチャートの略図である。
ビデオ画像のマクロブロックに関するコードを解釈する方法の原理を図解するフローチャートの略図である。
符号化装置の原理を図解するブロック線図の略図である。
復号化装置の原理を図解するブロック線図の略図である。]
[0024] 本発明はイベント表の可逆的符号化法に、可変長コード(VLC)表のダイナミックなマッチングを提供する。上記説明の様に、最も確率の高いイベントが最短のコードを割り当てられるべきであり、それぞれのイベントは、付随する発生確率が少ない程、長いコード長さを有するべきである。本発明は、我々がビデオシーケンスの種々の部分を通過する時、イベント表の確率分布が静止してないことを考慮する。イベントが起こる各度に、このイベントは該イベント表内で1位置だけ上へ動かされ、すなわち、丁度発生中のイベントは、直ぐ上の位置に付随するイベントと位置を交換する。しかしながら、各位置に割り当てられたコードは変わらずに留まり、再配置されるのは、イベントと表位置との組み合わせだけである。]
[0025] この文脈で“イベント”は、現実の動きベクトル値とそれぞれの可変長コードとをマップ化した表内に表される動きベクトルの発生を特に意味する。表現、“イベント”が使われるのは、或る発生確率が各動きベクトル値に組み合わされ、該確率は今度は該イベントの各々を表すコードの長さを決めるからである。]
[0026] 元のイベント表の位置が示すよりも頻繁に発生するイベントは、徐々に、もっと短いビットコードを割り当てられる。従って、急激に変化するカラー又は輝度、又は他の稀にしか起こらない条件の場合でも、もっとビット効果的な符号化が提供される。]
[0027] 図2はビデオデータを表す方法の原理を図解するフローチャートの略図である。] 図2
[0028] 該図解される方法は符号化手順に於いてビデオ画像のマクロブロックに関するビデオデータを表す方法であり、或るビデオデータ、又はビデオデータの組み合わせ、又はビデオデータの複数組み合わせ、は可変長コード(VLC)表内のインデックスされた位置に付随する予め規定されたイベントで表される。該可変長コード(VLC)表は各インデックスされた位置に割り当てられたコードを有する。]
[0029] 該方法は始動過程200でスタートする。]
[0030] 該符号化手順時、前記予め規定されたイベントの中の第1イベントの発生が、検出過程210で検出される。次の過程は、該第1イベントが過程210で検出されると、実行される。]
[0031] 次に、テーブルルックアップ過程220で、該検出された第1イベントに付随する位置xが該可変長コード(VLC)表内でルックアップされる。]
[0032] 次に、コード提供過程230で、該可変長コード(VLC)表内の位置xに割り当てられたコードが提供される。]
[0033] 次に、テスト過程240で、該位置x>0であるかどうかが決定される。これは、もし該イベントが該可変長コード(VLC)表のトップにある位置と異なる位置に付随するなら、その場合であり、何故ならば該トップの位置はインデックスx=0を有するからである。もしx>0なら、可変長コード(VLC)再配置過程250が行われる。そうでなければ、該方法は過程260で終了する。]
[0034] 該可変長コード(VLC)表再配置過程250では、該可変長コード(VLC)表は
−位置x−1と現在組み合わされている第2イベントを位置xと組み合わせる、そして
−前記予め規定されたイベント内の該第1イベントを位置x−1と組み合わせる、ことに
より再配置される。]
[0035] 該方法で使われるビデオデータは下記の1つ以上であってもよい:
−量子化された変換係数のサイズ
−ブロック内の非ゼロ量子化変換係数の数
−ブロック内の最後の非ゼロ量子化変換係数の位置
−ブロックのサイズ
−符号化モードそして
−符号化されたブロックパターン。]
[0036] 該方法は終了過程260で終了する。]
[0037] 図3はビデオ画像のマクロブロックに関するコードを処理する方法の原理を図解するフローチャートの略図である。] 図3
[0038] 該図解される方法は復号化手順に於けるビデオ画像のマクロブロックに関するコードを解釈する方法であり、該コードは、各インデックスされた位置に割り当てられたコードを有する可変長コード(VLC)表内の、インデックスされた位置に付随する復号化されたビデオデータ、又は復号化されたビデオデータの組み合わせを表す予め規定されたイベントとして解釈される。]
[0039] 該方法は始動過程300でスタートする。]
[0040] 該復号化手順時のコードの発生は検出過程310で検出される。次の過程は、該コードが過程310で検出された場合、実行される。]
[0041] 次いで、テーブルルックアップ過程320で、該検出されたコードに付随する位置xが可変長コード(VLC)表内でルックアップされる。]
[0042] 次に、イベント提供過程330で、該可変長コード(VLC)表内の位置xに付随する第1イベントが提供される。]
[0043] 次に、テスト過程340で、該位置x>0であるかどうかが決定される。これは、もし該検出されたコードが該可変長コード(VLC)表のトップにある位置と異なる位置に付随するなら、その場合であり、何故ならば該トップの位置はインデックス=0を有するからである。もしx>0であれば、再配置過程350が行われる。そうでなければ該方法は過程360で終了する。]
[0044] 該可変長コード(VLC)表再配置過程350で、該可変長コード(VLC)表は、
−位置x−1に現在付随する第2イベントを位置xに付随させる、そして
−第1イベントを位置x−1に付随させる、過程を行うことにより再配置される。]
[0045] 該方法で使われるビデオデータは下記、すなわち
−量子化された変換係数のサイズ、
−ブロック内の非ゼロ量子化変換係数の数、
−ブロック内の最後の非ゼロ量子化変換係数の位置、
−ブロックのサイズ、
−符号化モード、そして
−符号化されたブロックのパターン、の1つ以上であってもよい。]
[0046] 該方法は終了過程360で終了する。]
[0047] 図4は符号化装置400の原理を図解するブロック線図の略図である。] 図4
[0048] 符号化装置400は符号化手順に於いてビデオ画像のマクロブロックに関するビデオデータを表す装置であり、或るビデオデータ又はビデオデータの組み合わせは、各インデックスされた位置に割り当てられたコードを有する可変長コード(VLC)表内のインデックスされた位置に付随する予め規定されたイベントで表される。]
[0049] 該符号化装置400は、マイクロプロセサーの様な処理装置410、アイ/オー装置450及びメモリー420を相互接続する内部バス420を有する。該メモリー420は処理命令を有する部分430と可変長コード(VLC)表データを有する部分440とを備える。]
[0050] 該アイ/オー装置450は共に該バス420に接続された入力装置及び出力装置(別々には示されてない)を有する。ビデオデータ460は該アイ/オー装置450内に含まれる該入力装置への入力として供給され、かくして該処理装置410により処理されるよう利用可能である。該アイ/オー装置450に含まれる該出力装置は、該処理装置410により発生される可変長コード(VLC)データ470を出力として提供するよう配置される。]
[0051] 該メモリー部分430内に保持された処理命令は、図2を参照して説明された方法の様な、本明細書に説明されるビデオデータを表す方法を該処理装置410に行わせるよう構成される。] 図2
[0052] 図5は復号化装置500の原理を図解するブロック線図の略図である。] 図5
[0053] 該復号化装置500は復号化手順に於いてビデオ画像のマクロブロックに関するコードを解釈する装置であり、該コードは、各インデックスされた位置に割り当てられたコードを有する可変長コード(VLC)表内のインデックスされた位置に付随する復号化されたビデオデータ又は復号化されたビデオデータの組み合わせを表す予め規定されたイベントとして解釈される。]
[0054] 該復号化装置500は、マイクロプロセサーの様な処理装置510、アイ/オー装置550及びメモリー520を相互接続する内部バス520を有する。該メモリー520は処理命令を有する部分530と可変長コード(VLC)表データを有する部分540とを備える。]
[0055] 該アイオー装置550は共に該バス520に接続された入力装置及び出力装置(別々には示されてない)を有する。]
[0056] 可変長コード(VLC)データ570は該アイ/オー装置550内に含まれる該入力装置への入力として供給され、かくして該処理装置510による処理用に利用可能である。該アイ/オー装置550に含まれる出力装置は、該処理装置510により発生されるビデオデータ560を出力として提供するよう配置される。]
[0057] 該メモリー部分530内に保持された処理命令は、本明細書に説明される様にコードを予め規定されたイベントとして解釈する、図3を参照して説明された方法の様な、方法を該処理装置510に行わせるよう構成される。] 図3
[0058] 本発明は種々の、或いは実質的に全ての、可変長コード(VLC)実施例で使用され得る。例えば、青いカラーにより主に占められたビデオシーケンスの部分が起こると、非ゼロ青成分を有するCBPイベントが比較的高確率を有するが、非ゼロの赤成分を有するイベントは低い。該シーケンスのカラーが赤に変わると、該イベントの確率が変わる。該可変長コード(VLC)表は、本発明に従えば、該カラーの変化により徐々に再配置される。]
[0059] 符号化モード用のイベント表は1つ、2つ又は4つの動きベクトルを有する相互予測と、内部予測等と、を示すのが典型的である。フレームからフレームへの画像内の小さな動きでは、1つの動きベクトルを有する相互モードが最大確率を有するのが典型的である。シーケンスの或る部分へ激しい動きでの進行、或いは情景変化、では内部モードは最も確率の高いモードである。]
[0060] 既に示した様に、本発明は、イベントの確率分布と可変長コード(VLC)コードの長さと、の間のより密接なマッチングをダイナミックに得るために、イベント表内のイベントの適応型の順序替えを使う。該順序替えはダイナミックで、かつ、符号化器及び復号化器で同じ仕方で行われるので、該順序替えに関連して何等かのサイド情報の信号を送る必要はない。ダイナミックに順序替えする精確な方法は幾つかの仕方で行われる。]
[0061] 本発明の1実施例では、符号化モードが考慮される。この文脈のモードはMBが予測され、符号化される仕方を規定する。典型的表は下記の様である。

イベント番号|動きベクトル/内部 | サイズ |非ゼロ係数?
0 1 − 0
1 1 16×16 1
2 1 8×8 1
3 2 − 0
4 2 8×8 1
5 4 − 0
6 4 8×8 1
7 内部 8×8 1]
[0062] CBPの場合、MB内の6つの8×8ブロックのどれが非ゼロ係数を有するか、否か、を規定する64イベント表がある。最も頻繁なイベントは変わるので、本発明のダイナミックな可変長コード(VLC)は又はCBPの場合に使用するのが有用である。]
[0063] 最後の位置の符号化は、前述の様に、N×N変換係数の符号化に関係する。統計的には低頻度の係数は高頻度のものより大きい。これは図1で画いた係数の走査に反映される。従って、該走査の終わりの方の多くの係数は0に等しいのが典型的である。従って、該走査の最後の非ゼロ係数の位置を合図することが有用である。又、この最後の非ゼロ係数の絶対値が1に等しいか、或いは1より大きいかを、示すことが有利である。従って、我々は2N2イベントを有するイベント表で終わる。] 図1
[0064] 本発明に依って上記モードイベント表の順序付けをダイナミックに適合させる方法をここで説明する。イベント_0は最も確率が高く、イベント_1は第2に確率が高い、等々と言う仮定で処理がスタートすると考える。その時、該イベントの順序は元々は下表

0 1 2 3 4 5 6 7
でスタートする。]
[0065] 数列内の位置は使用されるコードの番号を示す。最初の場合に、イベント_2が符号化されるべきと仮定する。その時コード番号2が使われる。同時に、イベント_2は該数列内の左のイベントと場所を替え、結果として次のイベントを符号化するため使われる下記の新順序となる。

0 2 1 3 4 5 6 7]
[0066] イベント_2が再び起こり、今度はコード番号1で符号化される。その時もう1つの順序替えが行われ、下記の結果を生じる。

2 0 1 3 4 5 6 7]
[0067] 符号化されるべき次のものはイベント_4であり、それはコード番号4を使う。符号化後、イベント4は1位置だけ前へ動かされ、下記新イベント順序へ導かれる。

2 0 1 4 3 5 6 7]
[0068] この過程は続き、確率の順序付けにマッチングするよう順序付け表をダイナミックに変える。もし順序替えが1時的条件のみを反映するなら、該可変長コード(VLC)は該可変長コード(VLC)の元の順序付けへ戻るよう徐々に変換する。もし安定した輝度及びカラーの条件が、元の順序付けが得られた統計と非常に良くはマッチングしないなら、該ダイナミックな可変長コード(VLC)は異なる静的順序へと変換する傾向となり、問題の条件へと一層適合される。]
[0069] このダイナミックな順序替えはこの例のモード表に拘束されず、どんなイベント表にも使われてもよい。又、ダイナミック適応法は上記説明の簡単な方法に限定されない。]
[0070] 本発明の方法と装置は符号化器及び復号化器の間のデータの交換を何等要しない。]
[0071] 本発明の方法と装置は、イベントの確率と可変長コード(VLC)コード語の間のよりよいマッチングを得るためにイベント表をダイナミックに順序替えすることにより、デジタルの圧縮されたビデオの一層効率的な符号化/復号化に帰着する。これは静的な可変長コード(VLC)が得られる期待条件と1時的に又は絶えず異なる輝度及びカラー条件を有するビデオを符号化する時に特に有用である。]
权利要求:

請求項1
符号化の手順で、ビデオ画像のマクロブロックに関するビデオデータを表現する方法であって、或るビデオデータ又はビデオデータの組み合わせが、各インデックスされた位置に割り当てられたコードを有する可変長コード表内のインデックスされた位置に付随する予め規定されたイベントで表される、ビデオデータを表現する方法において、該符号化手順中に、前記予め規定されたイベント内の第1イベントの発生時に、該第1イベントを、該可変長コード表内の位置xに割り当てられたコードにより、該第1イベントに付随されるよう符号化する過程と、もし、x>0ならば、位置x−1に現在付随する第2イベントを位置xに付随させる過程及び該第1イベントを該位置x−1に付随させる過程によって該可変長コード表を配置替えする過程と、を行うことを特徴とする、ビデオデータを表現する方法。
請求項2
前記ビデオデータが、量子化された変換係数のサイズ、ブロック内の非ゼロの量子化された変換係数の数、ブロック内の最後の非ゼロの量子化された変換係数の位置、ブロックのサイズ、符号化モードそして符号化されたブロックパターン、の1つ以上であることを特徴とする請求項1記載の方法。
請求項3
復号化の手順で、ビデオ画像のマクロブロックに関するコードを解釈する方法であって、該コードが、各インデックスされた位置に割り当てられたコードを有する可変長コード表内のインデックスされた位置に付随する復号化されたビデオデータ又は復号化されたビデオデータの組み合わせを表す予め規定されたイベントとして解釈される方法において、該復号化手順中に、コードが発生する時に、該コードを、該コードが割り当てられた該可変長コード表内の位置xに付随する前記予め規定されたイベント内の第1イベントとして解釈する過程と、もしx>0ならば、位置x−1に現在付随する第2イベントを位置xに付随させる過程と、そして該第1イベントを該位置x−1に付随させる過程とによって該可変長コード表を再配置する過程とを行う過程を具備することを特徴とする復号化の手順でビデオ画像のマクロブロックに関するコードを解釈する方法。
請求項4
前記ビデオデータが、量子化された変換係数のサイズ、ブロック内の非ゼロの量子化された変換係数の数、ブロック内の最後の非ゼロの量子化された変換係数の位置、ブロックのサイズ、符号化モードそして符号化されたブロックパターン、の1つ以上であることを特徴とする請求項3記載の方法。
請求項5
符号化の手順で、ビデオ画像のマクロブロックに関するビデオデータを表現する装置であって、或るビデオデータ又はビデオデータの組み合わせが、各インデックスされた位置に割り当てられたコードを有する可変長コード表内のインデックスされた位置に付随する予め規定されたイベントで表され、前記ビデオデータを読むよう配置された入力装置と、可変長コードデータを提供するよう配置された出力装置と、処理装置と、そしてメモリーと、を相互接続するバスを具備している、ビデオデータを表現する装置において、該メモリーは、処理命令を有し、該処理命令が該処理装置により実行される時に、請求項1又は2の1つに記載の方法を該処理装置に行わせる該処理命令を有することを特徴とするビデオデータを表現する装置。
請求項6
復号化の手順で、ビデオ画像のマクロブロックに関するコードを解釈する装置であって、該コードが、各インデックスされた位置に割り当てられたコードを有する可変長コード表内のインデックスされた位置に付随する復号化されたビデオデータ又は復号化されたビデオデータの組み合わせを表す予め規定されたイベントとして解釈され、前記ビデオデータを読むよう配置された入力装置と、可変長コードデータを提供するよう配置された出力装置と、処理装置と、そしてメモリーと、を相互接続するバスを具備している、コードを解釈する装置において、該メモリーは、処理命令を有し、該処理命令が該処理装置により実行された時に、請求項3又は4の1つに記載の方法を該処理装置に行わせる該処理命令を有することを特徴とする、コードを解釈する装置。
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优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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